手順9では「Googleアナリティクス4(GA4)の設定」を解説しました。
この記事は、その続きの内容です。

Googleアナリティクスの設定が終わったら、次は何をすべきでしょうか?
答えは、Googleサーチコンソールの設定です。



この記事は「初めてサーチコンソールを設定する方」に向けて書かれています。
この記事では、WordPressテーマ「SWELL」環境でサーチコンソールを設定する方法を、画像を使いながら具体的に解説します。この記事を読めば、初心者の方でも約10分で設定が完了します。
この記事を書いている人


- ConoHaWING歴5年
- SWELL歴4年
- SEO検定一級合格
- 月収6ケタ(プラチナランク)
- 某ASPの社員


















Googleサーチコンソールとは?【サイト訪問前のユーザー分析ツール】
Googleサーチコンソール(通称サチコ)は、ユーザーがあなたのサイトを訪れる前に、Google検索でどのような行動を取ったかを分析できる無料ツールです。


- どんなキーワードで検索されているか
- 検索結果で何回表示され、何回クリックされたか(クリック率)
- キーワードごとの検索順位
- サイト内の類似・重複コンテンツ(カニバリゼーション)の可能性
- Googleがページを認識する際の問題点(インデックスエラー)
- ページの表示速度や使いやすさ(エクスペリエンス)の問題点
- どのサイトからリンクされているか(被リンク状況)
Googleアナリティクスとサーチコンソールは、分析できる範囲が異なります。
- サーチコンソール → サイト訪問「前」のユーザー行動を分析
- アナリティクス → サイト訪問「後」のユーザー行動を分析



Googleアナリティクスは、A君が「サイト内でどんな動きをしていたか」分析できます。



サーチコンソールでは、A君が「どんなキーワードでサイトに流入したか」わかります。
アナリティクスとサーチコンソールは兄弟のようなもの。
両方を設定し活用することで、ユーザーの行動をより深く理解できるようになります。同時に設定することをおすすめします。
Googleサーチコンソールの設定・連携手順【SWELL環境】
SWELLとサーチコンソールの連携方法は、3ステップで完了します。
Googleのアカウント開設


サーチコンソールを利用するには、まずGoogleアカウントが必要です。
Googleにログイン、または新規作成します。


新規作成の場合「自分用」、仕事で使う場合は「ビジネス」が適切です。


新規アカウントを作成する場合、情報を入力していきます。
アカウントが作成できたら、Googleにログイン。Googleサーチコンソールを開きます。
サーチコンソールを初期設定します。
ドメイン認証とURLプレフィックス認証の違い


サーチコンソールにログインすると「ドメイン」or「URLプレフィックス」の選択をします。
それぞれのメリット・デメリットは以下表をご確認ください。
認証手段 | ドメイン | URLプレフィックス |
---|---|---|
メリット | 「wwwあり/なし」「http/https」「サブドメイン」をまとめて管理できる | 「特定サイト」「サブドメイン」「サブディレクトリ」のデータで、すぐにプロパティ作成できる。 |
デメリット | 所有権の確認方法が「DNSレコードによる確認」だけ。「seo simple pack」で設置不可 | 「wwwのあり/なし」「http/https」といった違いがある場合、エラー表示、数値漏れが発生してしまう |
所有権の確認方法 | DNSレコードによる確認 | ✓HTMLファイルのアップロード ✓metaタグの追加 ✓ワードプレスプラグイン ✓Googleタグマネージャのアカウントを使用 ✓Googleアナリティクスのアカウントを使用 |
オススメ(個人的) | ○(のちのちラク) | ☓(最初はラクだが、あとが面倒) |
結論として、「ドメイン」での認証をおすすめします。
理由は、後々の手間がかからないためです。
私は以前「URLプレフィックス」で設定しておりました。しかし、数ヶ月後、サーチコンソール管理画面に「ドメインを正しく設定してください」というエラーが表示されるようになりました。



「http」と「https」などが混在し、データ計測に漏れが発生していたためでした。
最初に「ドメイン」で設定しておけば、サイトのURL構造(wwwの有無、http/https)が変わっても、再設定する手間がありません。
サーチコンソールで認証コードを取得し、設定(ドメイン認証の場合)
「ドメイン」認証を選択した場合の手順を解説します。
サーチコンソールで発行される「認証コード(TXTレコード)」を、利用しているレンタルサーバー(ここではConoHa WINGを例にします)に設定します。


まず、サーチコンソールから「TXTレコード」を出力し、コノハウィングに紐づけます。
TXTレコードをコノハウィングに設定することで、サーチコンソールとあなたのサイト(ドメイン)がサーバー側から紐付けられます。
- サーチコンソールの最初の画面で「ドメイン」を選択します。
- あなたのサイトのドメイン名(例:
example.com
)を入力します。 - 「続行」をクリックします。


①~③を実施すると、所有権を確認するための「TXTレコード」(認証コード)が発行されます。このコードをコピーしてください。
次に、このコードをConoHa WINGの管理画面内「DNS設定」に貼り付けます。
コノハウィングにログインします。


DNS設定画面へ
- 管理画面メニューから「WING」をクリックします。
- 「サーバー管理」>「DNS」をクリックします。
- 設定したいドメイン名の右側にある「鉛筆マーク(編集)」をクリックします。


サーチコンソールのTXTレコードを貼り付けます
- TXTを選択
- サーチコンソールでコピーしたコードをペースト
- 保存


画像赤枠通り入力すればOKです。「TXT」「@」「3600」「サーチコンソールコード」を入力します。


これでConoHa WING側の設定は完了です。サーチコンソールの画面に戻り「確認」ボタンをクリックします。
所有権を確認
最後に、サーチコンソール側で設定が正しく反映されたかを確認します。


DNS設定がインターネット全体に反映されるまでには少し時間がかかる場合があります(数分〜数時間)。すぐに確認できない場合は、少し時間をおいてから再度「確認」ボタンを押してください。


確認が完了すると、「所有権を証明しました」と表示されます。
これで、サーチコンソールの基本的な設定は完了です。管理画面に移動できます。
設定直後は、サーチコンソールのサマリー(概要)画面に「データを処理しています」といったメッセージが表示されます。通常、1〜2日後にはデータが反映され始めます。
お疲れ様でした。
【参考】URLプレフィックス認証の方法【SEO SIMPLE PACK利用】
SWELLとサーチコンソールの連携は、個人的には「ドメイン認証」おすすめです。しかし、「URLプレフィックス」によるドメイン設定方法も、念の為ご紹介します。
URLプレフィックスによる設定は、SWELL「seo simple pack」に、ID入力するだけなので簡単です。


サーチコンソールから、ブログURLを入力します。


画像①、メタタグをコピーして、ワードプレスへ移動します。
プラグイン「seo simple pack」をダウンロードしていない場合、以下URLから設定ください。




「seo simple pack」一般設定から、
- 「ウェーブマスターツール」をクリック。
- サーチコンソールの認証コード(コピーしたメタタグ)をペースト。
これだけで設定完了です。


WordPress(SWELL)に認証コード(コピーしたメタタグ)を設定したあと、サーチコンソールにログインしてみてください。承認されているか確認できます。こちらも反映に時間がかかる場合があります。
承認されると、サーチコンソールの管理画面に自動で遷移します。
お疲れ様でした。
サーチコンソールでピンポイントSEO対策【まとめ】
この記事のまとめです。
Googleサーチコンソールを設定し活用することで、Googleがあなたのサイトをどのように評価しているかを具体的な数値で把握できます。
これらのデータに基づいて、的確なSEO対策を行うことが可能になります。
- 流入キーワードごとのクリック率
- キーワードごとの検索順位
- 記事のカニバリ(重複)
- 各ページのエラー原因
- エクスペリエンスの問題点
- 被リンクの状況
サーチコンソールを使わずにSEO対策を行うと、推測に頼ることになり、効果のない施策を続けてしまう可能性があります。
それでは検索順位は上がらず、結果としてアフィリエイト収益などに繋げることが難しくなります。
サーチコンソールの設定は、サイト運営の初期段階で行うべき重要な作業です。 各サイトにつき一度設定すれば完了するので、早めに設定してデータに基づいたサイト改善を始めましょう。
次は、SWELLにおすすめのプラグインについて解説します。